【値切りのコツ】引越し見積もりを例に価格交渉を解説

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【値切りのコツ】引越し見積もりを例に価格交渉を解説

「値切りたいけど交渉の仕方が分からない」
「なるべく安い値段で買い物したいけどどこまで値切っていいものなの?」

そういった疑問を持っている方に値切りのコツを伝授しようと思います。

私は仕事でしょっちゅう買い物をする機会があり、値引き交渉もよく行っております。
というのも、価格交渉をしたという証明がないと調達部からお叱りを受けちゃうからなんですけどね。

また先日プライベートでも、引越しの値引き交渉を行いました。

その経験から皆さんに値切りの秘訣をお教えできたらと考えています。

値切りたいなら信用が大事

大体の人が想像している通り交渉が上手い人はコミュニケーションが上手い人です。

そう言い切れる理由を説明します。

まず大前提。交渉相手は人間です。

売る側の立場で考えてみましょう。

あなたなら家族や仲の良い人にモノを売るのと、そこまで仲が良いわけではない人にモノを売るの、どちらに安く売ってあげたいですか?

他に何も条件がないなら、9割9分の人は仲の良い人に安く売ってあげたいのではないでしょうか。

当たり前ですよね。仲の良い人にこそ得をさせ、良好な関係を保ちたいと考えるでしょう。

だからコミュニケーションが上手い人は交渉上手なんです。

でも、「それじゃコミュ障の私には無理だ」と肩を落とす方もおられるやもしれません。
安心してください。それでも交渉上手になる方法があります。

では、そこまで仲の良くない人にも安く売りたいと思うのはどんな時でしょうか。

結論を言ってしまうと継続して購入してくれるだろうと確証が持てる人です。

ならばそういう人になればいいんです。つまり継続購入の信用を勝ち取るということです。

基本的には法人でも個人でも買い手の取るポジションはここです。
法人か個人かで若干交渉方法は変わってきますが、今回は買い手が個人として話を進めていきます。

コミュ障だろうと全然問題ありません。

最も簡単に信用を勝ち取る方法はその商品やメーカーのユーザーであることを証明することです。
また、家電量販店での購入だとしたら以前もお世話になった旨を伝えるのも手ですね。

とにかくリピーターであることを伝えることが重要です。

相ミツをとろう

まず、相ミツとはあいもりの略で、複数の業者に見積もりを出してもらい価格を比較することです。

どこの店が安いとか、どこの業者がいいとか数値で比較できるのが価格です。
モノやサービスに大きな違いがないのであれば、安いに越したことはないですよね。

相ミツは比較するだけではなく相場がどの程度かという予想に役立ちます。
相場がある程度わかれば、次章にあげる原価が予想しやすくなるためです。

注意点は相ミツ結果を他業者にやたらと公開しないことです。
価格競争をむやみに行わせる形となると信用を失いかねません。
交渉を繰り返し、その結果で他の業者と相ミツを取ると、業者が利益を出せないこととなり、売る側の人間からすると今後は安くしてあげたくありません。

相ミツはあくまで目標価格の設定にのみ使用しましょう。

相ミツの際は、引越し侍さんのような一括見積サービスを使用すれば無料かつ手間も省けるのでおススメです。



価格を予想しよう

非常に重要なフェーズです。
いくらで製品やサービスを売りたいかを予想することでどこまで交渉できるかが決まってきます。

価格の予想には主に2種類あります。
・相場から予想する
・原価から予想する

どちらも利益がいくら乗っているかを予想します。
例えば100円均一の紙コップとコンビニの紙コップは同じ量でもコンビニのほうが高いことは直感的にわかると思います。
量産化や質で値段の前後はあると思いますが、どちらが利益が乗っているかわかりますよね。
さすがにだからってコンビニで値切りはしないですが、100円で作れるものを300円で売ってたらさすがに250円くらいには値引きできそうな気がしませんか?

そういう感覚をつかむことが重要なのです。

原価から予想する方法は次章の例で紹介しますが、どこまで値引くことが可能かを予想したうえで交渉することで自身の満足度や売り手に不快な思いをさせない値段に落ち着かせるかが決まります。

個人では実績もなく厳密に予想することはほぼ不可能だと思います。高めに設定するのが無難だと思います
あまり細かく設定しすぎると妥協点が厳しくなったりして交渉が上手くいきません。

注意点ですが業者やお店は営利団体で利益を出すことを目的としています。
利益を全て食いつぶすような交渉は絶対行ってはいけません。
再三ですが、信用を失っては交渉は成り立ちません。

引越の際の具体例

私が先日、引越しの見積もりをお願いした際の例を順を追って説明します。

  1. 価格予想
  2. 相ミツ
  3. 交渉

価格予想

まず今回の引越の前提条件ですが

  • 大人2人、子1人
  • 神奈川(1LDK)⇒福岡(2LDK)
  • 1月という閑散期

ざっくりとした原価予想していきます。
まずトラック1台で運ぶと考えて問題ない量でしょう。ガソリン代と高速代を考えます。
ガソリン代は燃費にも左右されますが、燃費はトラックの平均値として8km/Lとしましょう。距離は簡単に1000kmとしましょう。
必要とする燃料は1000÷8=125Lです。ガソリン代は適当に125円/Lで計算しましょう。
ガソリン代  125 X 125 =15,625円
高速代    20,000円
としましょう。

次に運ぶ人数と日数から人件費を概算します。
人数は運ぶ量的に3人とします。
期間は中1日の3日間としましょう。
日給2万円/人として
人件費    20,000 X 3 X 3 = 180,000円

ここまでの合計は215,625円ですが、ここにトラックの維持費や事務職の間接費、荷物の保険代などが加算されますが予想がしづらいですよね。閑散期ということもあり、多く見積もり過ぎず、適当に2割増ししましょう。
215,625 X 1.2 = 258,750円

最後に引越業者の利益を乗せます。適当に1割としましょう。
258,750 X 1.1 = 284,625円

以上めっちゃざっくりと計算しましたが、目標価格を284,625円としました。
ここまで交渉できるかはわからないですが、予算をこの1割強の32万円としておきます。

相ミツ

相みつを取れと言っているくせに、実際は今回相ミツを取っていません。
というのも、相ミツを取ろうとはしたのですが、見積もりのための来所と退去までの時間との兼ね合いが合わなかったこと、以前使用させて頂いた業者さんに見積もりに来てもらって、理想金額よりも安くできたこと、で即決しました。

実際に相ミツを取った場合を想定すると手順は以下です。

引越し業者は実際に内覧をして価格を決める業者が多いため、手間だったりします。
なのでまずは内覧をしない業者や、オンラインで行ってくれる業者で相ミツを取ります。

ただ、ここで忘れてはいけないのが、かつて使用したことがある業者は絶対に入れてください。
なぜならリピーター割があったり、再度使用するという信用をすでに獲得しているからです。

交渉

値段比較後、まず第一候補は最安値の業者となると思います。
ただ、ここからが腕の見せ所。かつて使用した業者に現在の第一候補の金額より安くならないか聞いてみましょう。

今回私が行った交渉は相みつは取っていませんが以下のような感じでした。

-内覧後-
〇〇業者「44万円からいろいろ割り引いて35万円でどうですか?」

私(いろいろってなんやろ?まだもうちょいいけるんやないか?)「これ以上は安くならないですかね?予算を30万くらいで考えてたんですけど」
予算を強気の価格でほのめかす。

〇〇業者、電卓ポチポチ「結構頑張ってこのくらいはどうでしょうか?31万5000円」

私「有難うございます。とりあえず見積もり一社目なんで他の業者と比較させて頂きます。」
予算は達成したので、お礼をしっかり伝えつつ、この時点ではさらに安くならないか相ミツとる気満々。

〇〇業者「他の業者でもこの値段は無理じゃないですかね。」
この一言からなるべく相みつを取らせたくない心境を察する。

私「以前もお世話になっているんで一緒くらいの値段なら前回も真摯に対応して下さったので〇〇さんにお願いしたいと思います。」以前も使用したことを伝えると同時に、もう一押しとなればとあくまで相みつは取る意思を伝える。

〇〇業者、電卓ポチポチ「今この場で決定してくださればこちらでいかがですか。28万5千円。」

私(予想していた金額を達成したのでOK)「有難うございます。そこまでしていただけるなら、〇〇さんにお願いしたいと思います。今後また引越す際もお願いしたいと思います。」お礼と次もあることを伝える。

以上いかがだったでしょうか。
割と自然な流れで価格交渉できているのではないでしょうか。
まず自分がどのくらいまで下がればOKなのかが予想できていればスムースに交渉できたりするものです。
それ以上に深追いすると、ここでの関係が崩れるだけでなく、ブラックリスト入りなんかして今後交渉に応じてくれなくなる可能性もあるので注意しましょう。

まとめ

以上、価格交渉のコツを紹介しました。
最後にもう一度コツをまとめると、

  • 交渉のための信用を勝ち取るにはリピーターであることを伝える
  • 相ミツをとり相場を掴む
  • どこまで安くできるかを見積もっておく

以上ぜひ試してみて下さい。

ではまた!



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