大学不要論は正しい?脱サラ筆者から見た大学に行くべき3つの理由
「大学不要論を提唱するインフルエンサーがいるけど本当にそう?」
「今後は個人で稼ぐのが主流になりそうだし行く意味ないんじゃない?」
このように、大学に行くべきか考えている学生さんやその親御さんは多いのではないでしょうか。
はたまた、
「社会に出て大学の学費って元を取れるの?」
と考えている人もいるのではないでしょうか。
そんな悩みに旧帝大出身の脱サラ筆者が大学に行くべき理由を論じます。
筆者:おくしー
- 旧帝大出身。
- 東証1部上場の大手メーカーへ5年間勤務。
- 現在は専業主夫。生活費は投資で賄っている。
- 子どもがある程度育ったころに再就職予定。
大学不要論とは
まずはタイトルにもある「大学不要論」について説明します。
大学不要論とはインフルエンサーと呼ばれるホリエモンやイケハヤさんが
「大学なんて不要だ。」
「大学なんてなくてもSNSで知識人にもアクセス可能だ。」
「大学での学びはビジネスに役立たない。」
以上のような発言をしたことから広がった「大学は要らない」という主張です。
確かに言っていることも理解できるのですが、極論過ぎないか?とも思います。
大学不要論者の主張を確認した後に筆者の意見を述べていきたいと思います。
大学不要論者の主張
大学不要論者の主張は以下のような理由です。
- 行ったところでビジネスには役に立たない。
- 教育機関ではなく就職予備校になっている。
- オンラインの自習で十分なレベル。
- 大学に行っている時間があるなら実社会に貢献した方が良い
一理あります。
確かに大学を出たからと言ってその学びを社会貢献に活かせている人はほんのわずかでしょう。
ただ、必ずしもすべての人に当てはまるわけではないかなと思います。
実際にわたしは会社員時代、大学の専門分野が仕事の中心にありましたし。
次に大学不要論に対しての筆者の意見を伝えます。
大学不要論に対する筆者の意見
大学不要論に対する筆者の意見はこうです。
「大学不要論にはおおかた賛同する。しかし、大学をなくす前に企業の採用方法、給与形態、教育制度を見直すべき。」
というのも、
大学不要論者は大学の役割について警鐘を鳴らしていますが、
社会の仕組みの構成要素としては批判していないのです。
つまり、教育機関としてはダメだけど、なくなったらうまく回らなくなる部分があるんじゃないの?というのが筆者の意見です。
言い換えると、大学は社会をうまく回すための歯車になっているんです。
詳細に説明していきます。
現状の日本企業の雇用の仕組みでは、大学が必要
個人で稼ぐ人が増えると、今ある企業がなくなるとおもいますか?
雇用形態こそ変わるかもしれませんが10年後20年後もなくならず従業員は求められるでしょう。
みんながみんな経営者になれば、実務を担う人がいなくなり仕事が回りませんもんね。
だとすると、優秀な人材を採用する必要があります。
なら、どうやって優秀かを判断するのか。
それが「学歴」です。
学歴が高い人たちは、目標に向かい、計画を立て、努力を重ね、成果を挙げてきているという「実績」があるからです。
少なくともそういう能力だけは、周りから評価してもらえます。
「学歴」という「実績」作りなんですね。
そして「実績」は「信用」です。
実績をつくれば、それをアピールすることで次の仕事を受けやすくなります。
学歴がないと最初の0を1にするのにとても苦労します。
大学不要論を説く人は企業に依存しないから言える
大学不要論は企業に依存していない人だからこそ説けるのだと思います。
大学不要論を説く方々は優秀です。一人で学ぶことにためらいはなく、個人で社会貢献ができます。
全ての国民がそのようにあるのは理想です。
自ら学び、社会貢献をし、経済を回していく。
ただこれができる18歳ってどんだけいますか?
18歳と言えば2022年4月からはもう成人。出来て当たり前。
と思うのは優秀な方だからこその意見ではないでしょうか。
大多数の18歳にいきなり1人で稼いで来いって言ってもできる人はわずかでしょう。
独立するにしろまずは「就職」というステップを踏むのです。
先にも紹介しましたが、就職するのなら大学は出るべきでしょう。
大学で真に学ぶべきことは「論理的思考」
専門分野が今後のキャリアで使えないと大学に行く意味はないのか?
この問いに対する筆者の意見は「ノー」です。
大学で学ぶべきは専門分野ではありません。
「論理的思考」です。
専門分野も学ぶに越したことはないですが、あくまでサブです。
高校生までは既知の解を導き出すことを学んできました。
しかし、社会では解のない問題に取り組まなければなりません。
そこで必要となってくるのが「論理的思考」なのです。
論理的思考というのは筋道を立てて考える能力の事です。
研究や卒業論文の執筆で意識してつけてほしい能力です。
この力は一生涯必要な力であり、廃れることはありません。
総じて筆者は大学は就職予備校であれと主張します。
大学に行くべき3つの理由
ここからは大学が必要か不必要かの話ではなく、
不必要だろうと、現状だと行くべきということを説明したいと思います。
⓵生涯収入の差
現行の社会の仕組みで生涯、会社員であった場合、
高卒と大卒では平均して生涯賃金に6000万円ほどの差が出ます。
仮に大学時代に1000万円の奨学金を借りたとしても5000万円以上お得です。
ただし、これは平均ということもあり、やはり就職先にもよります。
つまり、良い会社に入らなくてはなりません。
そのためにも上位ランクの大学を卒業した方が有利になります。
⓶専門分野ができる
先ほど専門分野はサブと言いましたが、実は使いどころがあるんです。
それは副業です。
現在は情報発信が誰かの需要に刺さりさえすればお金になります。
もしくはその専門性を使用し、ビジネスを始めることもありなのではないでしょうか。
いずれにしろ、会社以外の場所でビジネスに結び付ける意識を持って研究に取り組むのが良いと思います。
⓷他業種にもネットワークができる
大学時代の友人がみんな同じ業界に就職することは稀です。
いざ、転職しようとか、新たにビジネスをしようと考えた時に、
その業界の生の情報が手に入ることは非常に大きなアドバンテージとなります。
特に上位ランクの大学の卒業者であれば、良い就職先の可能性も高いです。
コネに頼れというわけではないですが、大学時代の友人は大事にしておきましょう。
大学に行く必要がない人
筆者の意見としては大多数の人は行くべきだとは思いますが、行く必要性のない人もいます。
家業を継いだり、将来のビジョンが明確で自分で事業をする人
まあ、もういいでしょう。
筆者の主張は就職ありきで話してましたから。
就職活動をしない人なら行く必要性はないと思います。
超Fラン大学しか受からない人
めっちゃ偏差値が低くて、名前書かなくても受かるような大学しか行けない人。
先にも書きましたが企業がほしい「実績」とは異なりますよね。
いわゆる学歴フィルターってやつに引っかかるんですよ。
企業は採用活動にもお金をかけています。
フィルターかけてコストをカットするのはしょうがないですよね。
なので大学卒というブランドにならない可能性ありですね。
働かなくていい人
超絶金持ちの令嬢で金持ちのフィアンセがいますみたいな人。
まあ、このご時世そんな人は稀ですがね。
まとめ
今回は大学不要論について筆者の意見を述べさせてもらいました。
まとめると
- 大学不要論には賛成だが、就職予備校として行くべき
- 行く必要のない人もいるが、少数
- なるべく上位ランクの大学を狙え
- 大学で身に着けるべきは「論理的思考」
フリーランスになるにしろまずは就職して、副業でスキルを身に着けてからって人も多いです。
あなたが一般人ならやはり大学はいくべきでしょう。
では、また!
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